2014年までは、出版社経由での電子書籍出版のみ経験させていただきました。
でもこれからは出版社に頼らず自分で本を作ったり宣伝したりする方法も知っておくべきかなと思い、2015年からはKDPに挑戦しました。
3冊ほど出してみて、とりあえず人に作り方を教えられるくらいには慣れてきました。

そして今度は、Amazonだけに依存するのも怖いかなぁと思い始めます。
こちらの記事で書いたとおりですね。

そんなわけで今回やってみた実験は、「楽天koboでの電子書籍出版に挑戦してみる」です。

AmazonでKDP(Kindle Direct Publishing)という電子書籍出版サービスがあるのに対し、楽天でも「koboライティングライフ(kwl)」というものがあります。
これを利用して、以前よりKDPで販売していた「やる気クエスト」の1〜3巻をkoboストアでも販売できるように挑戦してみました。

まだ始めたばかりなのでなんともいえないところもありますが、現時点でKDPと比較して楽天koboのほうがいいかも?と思えた点と、そうでないと思われる点をいくつか書いておきます。

楽天kobo出版のメリット

ロイヤリティが高い

楽天koboでは、本の価格を299円以上にさえすれば、無条件で70%のロイヤリティが得られます。
KDPでこの率のロイヤリティを得ようとすると、KDPセレクトにしてAmazon独占販売にする必要があります。
独占販売にせずにこれだけのロイヤリティが得られるというのはかなり大きいメリットだと思いました。
また、価格を一時的に無料にしたりといったことも柔軟に設定できます。

登録が簡単

ストア自体が日本向けに限られているからかもしれませんが、本の出版までの登録のやり方がKDPに比べて少し簡単な気がしました。
あまり迷わず、直感的にできるという感じです。

楽天kobo出版のデメリット

ちょっと販売力が弱い

出版社経由では楽天での電子書籍販売もやっていたので何となく想像はついていましたが、やはりKDPに比べると販売力は弱いかな?という感じです。
KDPですと、予約や販売が開始されるといくつかのKindle本宣伝用アカウントなどがリリース情報をツイートしてくれたりするんですよね。
こういうのがkoboですとほとんどありませんでした。

まぁ、でもこのへんはまだなんとも言えません。
KDPほど規模が大きくない分、逆に個人の本が目立ちやすいということもあるかもしれませんしね。
こんなふうに新刊情報にもちゃんと載せてもらえます。

本から著者へつなげるルートがつくれない

今回一番苦労したのは「本の内容紹介にSNS等のURLリンクを入れてはいけない」というルールでした。
KDPのほうにはTwitterアカウントFacebookページメルマガのリンクなども載せていたのでkoboでもそれをやったところ「それはダメです」という審査結果になってしまって何度かやり直すというハメになりました。

これができないということは、「本を買ってもらったあとも読者と作者がつながり続ける仕組み」が作れないということなんですよね。
作者の詳細なプロフィールや、新刊情報をお伝えする術もなくなってしまう。
Amazonのように著者ページがあるわけでもないですしね。
今のところこれが一番ネックかなぁと思いました。

とまぁいろいろあるのですが、ひとまず無事に楽天koboストアで「やる気クエスト」1〜3巻同時発売することができました!
kobo派のみなさまはぜひご覧になってみてくださいね!


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投稿者プロフィール

岡野 純
会社員×おとうさん×漫画家。ブログ『純コミックス』(http://jun0424.com)主宰。著書にKindleベストセラーの「マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」「やる気クエスト」 など。Amazon著者ページ:http://goo.gl/4Rw83Y