ここ最近僕は、「あまり完璧にプロットを作り込む前にマンガを描き始めてしまう」ということをやっています。
そうすることのメリットは、まずひとつに「始めてしまえること」です。
始めてしまえば、やる気は出る。
このへんは拙著「やる気クエスト」でも書いています。
以前は最初から最終回まですべてセリフを落とし込んでからマンガを描き始めていたのですが、これはスタートがものすごく遅くなります。
数ヶ月はかかります。
その間にモチベーションが落ちてしまうことも多々ありました。
また、最悪なのは、いざプロットが完璧に仕上がってマンガを描く段階に入れたとしても、あまり楽しくないこと。
仕上がっているものをただ絵に起こすという行為が作業的に感じられてしまうのか、今思うとなんとなく消化試合的な感覚もありました。
さらに、マンガの内容そのものもあまり面白く感じられなかったりします。
あんなに時間をかけて練り込んだストーリーのはずなのに。
で、ある頃から、プロットを完璧に作り込む前に描いてしまうということに挑戦してみました。
そしたらこっちのほうがよっぽど描いてて楽しいし、とりあえず作業は進むし、なんなら内容も面白くなってる。
「やる気クエスト」2巻のおまけページで描いた感じのような経緯ですね。
これはどういうことかなぁと漠然と思っていたのですが、こちらの「シゴタノ!」の記事を読んで何となく理解できた気がします。
こちらではマンガではなく「文章」についての内容なのですが、個人的にはこの「文章」の部分を「マンガ」に置き換えても全く違和感がありませんでした。
そんなわけで、今新作マンガを描いているのですが、そちらもざっくりとした目次とオープニングのところを考えた程度でもうペン入れを始めてしまっています。
描いてて、めちゃくちゃ楽しいです!
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投稿者プロフィール
- 会社員×おとうさん×漫画家。ブログ『純コミックス』(http://jun0424.com)主宰。著書にKindleベストセラーの「マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」「やる気クエスト」 など。Amazon著者ページ:http://goo.gl/4Rw83Y