こんにちは、岡野純(@jun0424)です!

1週間後の8月27日(土)、Amazonのkindleで新刊をリリースします!
「やる気クエスト」という、「やる気を出す方法」がファンタジー漫画でわかる本の第3巻です(予約注文受付開始しました!)。

さて今回僕がやってみた実験、それは「KDPセレクトへの登録をやめてみる」です。

KDPセレクトのいいところ、そうでないところ

KDPセレクトとは、AmazonでKDP(Kindle Direct Publishing )電子書籍出版する際に登録可能なオプションです。

KDPセレクトにはさまざまなメリットがあるのですが、一番大きいのはロイヤリティ率ですね。
普通にKDP出版した場合のロイヤリティが35%であるのに対し、KDPセレクトに登録するとなんと70%のロイヤリティをもらうことができます!

ただしKDPセレクトを利用するためには、条件もいくつかあります。
最も注意すべき点は「KDPセレクトを利用する場合、その本をAmazon以外で公開してはならない」ということです。
ですからnoteやブログで公開していたものを電子書籍として販売したい!とか、Amazonだけでなく楽天koboなど他ストアでも販売したい!というのは基本的にできなくなる、ということです。

ちなみにやる気クエストの1巻2巻は、KDPセレクトを利用しました。
電子書籍ストアといえばやはり今はKindleが圧倒的に強いですし、なにより70%のロイヤリティは大きいですからね。

Amazon依存への恐怖

ですが、まぁ1巻の発売当時はまだ良かったのですが、発売後数ヶ月経ったり、シリーズの2巻目以降となるとKDPセレクトの恩恵をそれほど感じないようになってきました(これはあくまで「やる気クエスト」の場合、かもしれませんが)。

また、最近はKindle本読み放題サービスのKindle Unlimitedも始まり、KDPセレクト本のロイヤリティ計算方法なども大きく変わってきました。
これによる著者への影響が良くなるのか悪くなるのかは、現時点ではまだなんとも言えません。
ですがここで僕が感じたのはそういうことよりも、Amazonだけに依存しすぎるのは怖いことかもしれない、ということでした。
もっとリスクの分散をすべきかもしれない、と思ったんですよね。

それから、公開をAmazon独占に制限されてしまうというのもどうかな、とずっと思っていました。
今はコンテンツの無料化が当たり前のようになってきていて、コピーや転載だっていくらでもできてしまえる時代です。
それは一見デメリットでもあるけれど、逆に考えればメリットでもあります。
広く多くの人に作品を、そして著者を知ってもらえるチャンスが増えたということですから。

こちらの本に「無断転載を逆に利用する」というようなことが書かれているのですが、せっかくですからそうやって考えないともったいないと思うんですよね。
そういう観点で考えた時、KDPセレクトの「Amazon独占」はちょっと使いにくいなぁ、と思ったのでした。

というわけで、今までと違ったことに挑戦するという意味でもとりあえず、「やる気クエスト」3巻はKDPセレクトは利用しないことにしました!
その代わり内容を随所でバンバン出していこうと思いますし、楽天koboでの販売も開始しようと準備を進めています(1巻、2巻もそのようにしていきます)。
koboでは出さないんですか?というご意見も少なからずいただいたことがありましたしね。
来月には販売できるようにしたいと思いますので、そちらも楽しみにしてていただけると嬉しいです。


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投稿者プロフィール

岡野 純
会社員×おとうさん×漫画家。ブログ『純コミックス』(http://jun0424.com)主宰。著書にKindleベストセラーの「マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」「やる気クエスト」 など。Amazon著者ページ:http://goo.gl/4Rw83Y