こんにちは!永理です!

先週の記事で予告した通り、今週から、実際にマンガを描いていく過程をレポートしていきたいと思います! いえーい!ぱちぱちぱちー

マンガの描き方として、ひとつの決まった方法論などあるわけもないので、単に今ここで、この別にマンガ家でもない一個人が、趣味のマンガを描くという場面で、どんな感じで描いてみたのか。みたいな。ひとつの事例として気軽に見てもらえたらと。

Palmie03

(にぎやかしの練習絵)

前置きはそのくらいにして。

オーバービュー(マンガの描き方の概要)

通常はこのような感じです。

  1. 企画、計画
  2. プロット(お話の概要をテキストで書いたもの)
  3. ネーム(映画の絵コンテに該当する、マンガの下書きの下書き、設計図のようなもの)
  4. 下書き
  5. ペン入れ
  6. 仕上げ

同人誌の場合、このあと、データ作成、入稿などなどがあります。

STEP1. 企画・計画

素人の場合とくに締め切りはないのですが、10月の同人誌即売会に出店する友だちが、スペースに本を置いてくれるというので、その日に合わせて同人誌を作ることにしました。

というわけで、まずはその日に間に合うように印刷所の締め切りを調べます。一番早い締め切りで印刷代が4割引になる日(9/22)を締め切りとして作成することとしました。

実はずっと前から、書きたかった話があって、少し書きかけていたのですが、その話だとページ数が32pあり、締め切りまでに間に合わなそうだったので、今回のイベント合わせでは別のものを書くことにしました。(こうやって毎回薄い本がもっと薄くなっていく)

最低限の16pの本で、表紙や裏表紙、奥付などを抜かして、本文のマンガは10pです。それと表紙のカラーイラスト2p分または1p分をつなげた大きさで一枚作成します。制作期間は3週間くらいです。一週間に3~4pくらいのペース。

また、時間がないことから、コマ割りで悩んで時間を使いすぎてしまうことをふせぐため、今回は四コマ形式にすることにしました。

STEP2. プロット・ネーム

プロットでは、話のテーマをはっきりさせ、伝えたいことを適切に伝えるための構成などを考えます。そして、それをうまく絵で見せられるよう、各ページ、各コマに配分していきます。ここは場合によっては時間がエンドレスでかかってしまいがちで、いつ終わるかわからないような泥沼に陥ることがよくある(わたしだけか?)作業工程です。

ここができないと、実作に入れないわけですが、さっとできればさっと入れます。(当たり前か)

今回は、時間がないとかいって(いつものことのくせに)、夜、布団のなかでなんとなくこんな感じ〜とふわっと考えたものを朝起きてがーっとセリフを書き出して、それをそのまま四コマに配置して終わりとしました。

こんな感じで。

スクリーンショット 2016-09-02 2.02.27

はい。セリフだけだと意味がわからないですよね。差し障りがあるのであえてわからないところを取り出しました。

でもまあ自分にわかればいいのです。編集者に見せなくてはいけないプロ作家とかではないので。

ちなみに、これを書いているソフトはworkflowyというオンラインのアウトラインプロセッサで、箇条書きで順番を入れ替えたりするのが楽なので、大変重宝しています。

オンラインということは、PCからだけでなく、iPhoneなどのモバイル機器からも入力できるのです。おすすめ。

(ためしに使ってみたいなという方がいらしたら、こちらのリンクから会員登録していただくと、登録した方も、紹介したわたしのほうも使用容量が増えたりして、お互いうれしいので、よかったらお願いしますww)無料です。

このあと、通常だとネームを書きますが、今回は4コマと決めたので、どのページの何コマ目は、このセリフのとこまで、みたいな感じで描いたセリフの割り振りを決めておけば、絵は描くときにやればいいやということで省略しました。

あー、なんか今思ったけど、こういうイレギュラーなことやると、実作ログとして参考になりにくいかな。まあこのシリーズの連載が終わったら、次からはちゃんとフルにオリジナル作品も描いてみます。

つづく

というわけで、今週はここまで、来週から実際の原稿を描いていきます。というか、実際にはもう原稿を書き始めてますが、連載に掲載するのは来週ということで!

また見てね!永理でした!


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